才能は「マージナル」に宿る~台湾に学ぶ、日本にもこれから現れるネット空間~

最近何かと話題に上がることが多いお隣の国・台湾のIT大臣のオードリー・タンさん。新型コロナウイルス禍が世界に巻き起こっている中、世界一といっても過言でない程感染拡大を抑えたIT活用の手腕が評価されていますよね。

元々男性の方で、今は女性として生きられているそうで、LGBT的に語られることが多いのかもしれません。性の多様性について個人的に学んだことがなく詳細を述べる立場にないものの、そういった枠を超えたところの、1人の人として注目しています。
その存在感、在り方がこれからの世界を先取りしていると感じるのです。あえて二元論的に表現すると、男性社会にも女性社会にも属さない、マージナル(境界)にいてどこまでも見渡せる視点を持ってらっしゃるのかな。

オードリーさんの言葉は興味深く、例えば日本のSNS空間の現状からあるべき姿も示されています。

日本ではSNS空間で、匿名での誹謗中傷が問題になっています。

それは、返信コメント機能が問題だと思います。返信コメント機能があると、どうしても人はトローリングしたくなってしまうものです。

私は、世界で今必要なのは、噂よりも、真実をより早く拡散させることだと思います。基本的に、毎日何が起こったかのコミュニケーションを明確に、楽しく、面白くとっていれば、それはどんな偽情報やトローリングメッセージよりも拡散力があります。インタラクティブスペースにおいて返信ボタンを取り払うことは重要になります。また大事なのは、落ち着いたユーモラスな態度だと思います。若い人だけではなく、インターネットにおけるすべての人の心をつかむことができるでしょう。

Forbes JAPAN 【全文】オードリー・タン独占インタビュー「モチベーションは、楽しさの最適化」

YouTube、Facebook、Twitter、instagramでもない、日本でもこれから、真実をより早く拡散するツールがあって欲しいです。私も超微力かもしれないけれど、何かしら一翼を担えたらな、と想像しています。

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