在宅勤務「進化系」の向かう先は?
6月23日に書いた記事で、日本もリゾート地で仕事をしてOKな風潮が出てくるかも、と書いたのですが、どうやらその動きが現実になってきているようです。
ワーク・フロム・ホーム(在宅勤務)を超えてワーク・フロム・エニウェア(どこでも勤務)という言葉まで出てきました。
かれこれ10年程前くらいに出た言葉に「ノマド」があります。働き場所はシェアオフィスやカフェというフリーランスの働き方の一種です。ついに企業にお勤めの方々にその波が……。
富士通など大企業も動いています。IT系中小企業の社長さんが現事務所を解約し、ダウンサイジングした事務所を探しているニュースも流れていて、ユーザーさんも目にしているのではないでしょうか。
場所を変えることによってアイデアが湧いたり、今までにない業種が生まれるメリットがありそうです。
一方、このテレワーク、在宅勤務、もっと言って「どこでも勤務」の流れから、遠くない先に雇用形態の大変容を予測をしておいていいかもしれません。今ある企業群がネット上のプラットフォーマー化していって、Uber Eatsのようなプラットフォーム型労働が増加するのではないでしょうか。まさか社会インフラ系はないでしょ、と思っていても、AI、ロボットの活用でそれすら変わる社会構造の変化がきています。
近い将来、企業に勤めるという形態そのものもなくなり、働くという概念すら変容していく……。2030年から2040年頃にかけ、今の仕事の8割がなくなると言われています。
変化はいたしかたないとして、ささやかな日常を営むための社会整備とセットで進んでいくことを願っています。社会整備のひとつにベーシックインカム導入が言われていますが、暮らす人たちの声を束ねて、働くこと、生きることの尊厳がある仕組みがつくられていくと良いなと考えています。